読書家のたまご

友人の子どもが小学生になったので、お祝いに絵本をあげました。小学生に絵本のプレゼントと言うと少し幼い気もしますが、選んだのは「100万回生きたねこ」という名作。小さな子どもには難しい内容かもしれないので、小学生にあげるにはちょうど良いチョイスだと思いました。
プレゼントしたところ、小学生にあがったY君はとても喜んでくれました。普段から本を読むのが大好きらしく、私があげたプレゼントの包みをすぐに開けてその場で読んでいました。そんなに喜んでもらえると、あげたこちらも嬉しい気持ちです。友人も積極的に読書を勧めていたわけではないらしいのですが、幼稚園で良い絵本にたくさん出会い、自分から色々な絵本を手に取るようになったようです。今は絵本だけでなく、小学生向けの児童文学も読み始めているのだそう。子どもの好奇心ってすごいなあ…!学校の先生や親に「本を読みなさい」と押し付けられて本嫌いになってしまう子もいるみたいだけど、Y君のように自分から積極的に読書をする子は、どんどん本から良いものを吸収できるのでしょうね。Y君の将来が楽しみだなあと思いました。
私があげた本も、何回も繰り返し読んでくれていました。我ながら、ナイスチョイスです!

幸福のチーズ

チーズには、人間の脳を幸福にするホルモンの材料となる物質が含まれているそうです。その名も「フェニルアラニン」。その記述を読んだ瞬間、「あ~確かに」と心から納得してしまった自分がいました。はい、チーズ大好き人間です。そのものを肴にお酒を飲むのも好きですし、熱々をとろ~り絡めたフォンデュや、中に挟んでとろけさせたお総菜系の料理も大好きです。パスタを食べるときには、カロリー度外視でたっぷりとパルメザンを散らしてしまったりなんかして。カレーにトッピングしても美味しいですよね。スナック菓子のフレーバーを選ぶ際にも、チーズ味にしておけばまず外れないような気がしています。
中毒者……というわけではないと思うのですが、妙に後を引く味ではあるなあ、と思っていました。それが幸福成分を作る物質に依るものなら、身体が求めても仕方がないように思います。はい。
この幸福ホルモン、やる気を向上させてもくれるのだとか。そういえば最近、小説を読むにも勉強するにもちょっと集中力が落ちてきたように感じていたので、何か行動を起こす前に一口チーズをかじってみたりしたら、色々と捗るのかもしれません。
……これでヘルシーならなお良いのですが、何もかも良いとこ取りというわけにはいかないのでしょうね。

サントラからゲームへ

先日、友人おすすめのサウンドトラックを入手しました。日本を代表する名作ロールプレイングゲームのものです。ゲーム自体はやったことがないのですが、収録されている曲、特にメインテーマは私でも聞き覚えのあるものでした。さすがは名作ですね。今読んでいるのが長編ファンタジー小説だったので、BGMとして早速あれこれ掛けてみました。戦闘シーンにはボス戦で掛かる曲を、しっとりしたシーンには叙情的な場面で流れる曲を、というように、好みで使い分けてみました。思った以上にハマっていて、とても気持ちが盛り上がりました。
きっとゲーム本編で流れた際はもっと素敵なことになるのでしょう。……そう思うと居ても立ってもいられず、携帯機でゲーム本編をダウンロードしてしまいました。現在、自分なりのペースでまったりとプレイ中です。かなり昔のものなので、ポリゴンなどはかなり荒いのですが、そんなことは問題にならないくらい魅力的なプロローグに、一気に惹き込まれてしまいました。ただ、エンディングテーマを先に聞いてしまっているので、それがちょっと惜しいことをしたかな、と。
ともあれ、また1つ大好きなものが増えそうで、とてもわくわくしています。

雨の日の車窓

数年前、高速バスで遊びに出かけた日のことです。その日の天気は残念なことに曇天。しかも午後から雨になる確率90パーセントという、レジャーの日としてはいまいちな天候でした。とりあえず傘を持参して出発しました。その時点で、ぱらぱらと小雨が降っては止んでいました。
バスの車窓から眺めた風景も、どんよりした鉛色の空の効果か、もの悲しく、うら寂しく見えました。冬だったので余計かもしれません。葉を落とした丸裸の木々が寄り集まっている光景などを見かけるにつけ、妙に厭世的な気分にさせられました。
その鬱々とした気分が、急にふんわりと掬い取られた瞬間がありました。それは、いざ雨が降ってきて更に気持ちが落ち込んできた時のことでした。持参の小説を読むことで何とか気を紛らわせようとしていたのですが、ふと顔を上げると、雨粒が打ち付けてたくさんの天然のレンズが付着したようになった窓の向こうに、薄金色をまだらに刷いたような刈田が続いていました。青黒くけぶった山々を背負い、合間合間に平屋建ての家々が点在していました。何となく心惹かれて眺めていると、ふと視界を真一文字に横切ったものがありました。それは高速道路沿いに植えられた椿の花。怖いくらい鮮やかな紅色。
今でもよく覚えています。もしその日が雨でなかったら、心に刻まれなかった風景だったのかな、と思います。

ホワイトデーのお返しは

読書のお供にチョコレートを食べていて思い出したのですが、数年前のバレンタインデーのことです。例年通り、家人にチョコレートを配り、さてお返しは何かな~、と冗談交じりに期待していることを匂わせました。それから1ヶ月後……。
その年は私が大好きなSFファンタジー小説が映画化した年でもありました。前売特典や先着入場者特典を、予備も含めて複数個確保することが出来、悦に入っていました。その私に家人の1人がホワイトデーのお返しとしてプレゼントしてくれたのが、海外出張先で買ってきたというその映画のグッズでした。カレンダーとしおりでした。とても嬉しかったです。どちらも、今でもお気に入りのグッズとして私の目を楽しませてくれています。
あんまり嬉しかったので、次のバレンタインにはすごく美味しいものを贈ろう!と思い立ち、リクエストを募りました。すると、某高級チョコレートブランドの限定品を1度口にしてみたいとのこと。もちろん次の年に贈りました。その家人だけでなく、皆に大変喜んでもらえたのですが、1度グレードを上げてしまうと元には戻しにくいものですね。喜んでもらえただけに、余計に。
何だかうまいこと乗せられたような気がしつつも、皆がにこにこしているのを見るのは私としても喜ばしかったです。それに、そういう機会でもなければブランドチョコなんて買わない家庭なので(笑)、たまの贅沢として毎回奮発しています。

やりたい事が見つからず・・・

夢中になれるものがあるのはとても良いことです。読書かもしれないし、料理かもしれない、スポーツかもしれないし裁縫かもしれない。でもそれがいつもあるとは限りません。今そんな感じです。なんだか心から時間を忘れてこれをしたいと思うものが見つからないのです。見つけようとしている時点で駄目なような気がするのですが・・・。やりたい事って自然と見えてくるものですよね。自由な時間を見つけてはそれをやったり、睡眠時間を削っては時間を費やしたり。本を読むのが好きだけど今これといって読みたい本が無いのでアウト。食べる事は大好きだけど食べ過ぎて太ったら困るので制限しないと駄目なのでこれも半アウト。作るのはちょっと面倒だし、自分で食べきれないし。友達で最近女子アイドルグループにはまってる子がいて、歌を覚えたりダンスを覚えたりとても楽しそうです。色々手は出してみるもののなんだか心底これがやりたかったの!という感覚にはなりきれず・・・。ということでそんな時はそんな時間を満喫するもんだと自分に言い聞かせてます。だらだらテレビを見たり当てもなく出かけたり、ふと友達に電話してみたり、きっとその内やりたい事が見つかるはずです。その日までのん気に過ごします。

キラキラ輝くあの思いを今の自分にも!

おまじないや占いを、女の子なら一度はした事があると思います。好きな人と両想いになりたい!テストで100点をとりたい!シンデレラストーリーの様な恋をしたい!お金持ちになりたい!などなど、子どものころ想い描いていた願いを占いなどに託した事はきっとあるはずです。自分勝手にこれができたらこうなるとか、これが叶うとか、そんな決まりを作った事もありました。例えば横断歩道の白い部分だけを毎回踏み続けていると好きな人と両想いになるとか、3ヶ月間毎日同じ時間に起きるとお小遣いが増えるとか、なんの理屈もないところから勝手に法則を見つけ出しては実行したりしていました。でも実際は欲しいマンガやおもちゃ、お菓子ががあると、トイレ掃除やお風呂掃除、洗濯物をたたんだりアイロンがけをしたりして家庭内アルバイトで資金を稼いでいた事がある子ども達は少なくないのでは?
占いやおまじないを疑わずに信じていたあの気持ちは、今でも大事だと思っています。それがあったからこそ今は学業や仕事、家事などをこなすという実世界の大人の世界を生きているんだと思います。夢を見て何かを信じるという気持ちはとても大事だと思います。大人にせよ子どもにせよ、夢のある人はなんだかキラキラして見えます。私も毎日キラキラできたらいいんですけど。

中高生向けの入門書から

古典文学の小説版を読んでいると、馴染みのない言葉に出くわすことがよくあります。言葉自体は知っていても、脳内でありありとイメージできるかというと難しい。イラスト付の注釈を読んでも物足りない。かといって専門書で知識を増やそうとすると、古文や漢文等の豊富な知識があることが前提の小難しい説明文の数々が分厚い壁になって……眠くなります。でも、今更古典文法を復習するのは嫌~……というものぐさ。
さてどうしたものかな、と首をひねりながら、いつもの大型書店の中をぶらついていた時のこと。その大型書店はテーマごとにハードカバーも新書も文庫もまとめておいてくれるので、とても便利なのです。資料を探しに行くときなどは真っ先に見に行きます。その書店でいつもの古代史コーナーに行ってみると、ついこの間まではなかった新書が1冊、ラインナップに加えられていました。
見れば、対象者は中高生。平易な言葉と豊富なイラストで説明されたその内容は、必要最低限の事項に絞ってあったものの、だからこそ徹底的にわかりやすさを追求していて、実にすばらしかったです。早速レジに持っていきました。いきなり高い壁に挑戦することないんですよね、まずは助走から。ここから徐々にレベルアップしていきたいです。

夕焼けを見に

急に夕焼けを見たくなった日がありました。原因はその時読んでいた青春小説のせい。主人公とヒロインが再会を果たすシーンの背景が夕焼け空でした。この説明だけだと、ごくごくありふれたシーンのようですけれど、その作家独特のとても軽やかで美しい筆致で描写されていて、それはそれは素敵だったんです。遠い昔に忘れてきた何かを思い出させてくれるような……。
でも私、その地方の夕焼けの名所なんて知らなかったんですよね。スマートフォンで近隣の名所を検索してみると、すぐに口コミ情報が手に入りました。車に乗り込み、ナビに位置情報を入力して出発。1人でのんびりドライブも良いものです。好きな楽曲を流しながら、鼻歌交じりに午後の国道を走っていきました。幸いにしてその日の天気は晴れ。雲1つない晴天。運命を感じました。ちょっと風が強くて車体が若干揺れたりもしたのですが、そんな障害は屁でもないのです。目指すは高台の公園。
――で、いざ着いてみるとさすがはネット上で名所とされているだけのことはありました。カップルさんこんにちは。1人で来た身にはちょっと目の毒でした。じわじわと気温が下がってくるような時間帯だっただけに、身体も心も寒い寒い。でも、それに耐えたかいあって、とても素晴らしい夕焼けを目にすることができました。自然の雄大さを目の当たりにすると、些末なことがどうでもよくなりますね。ちょっと強がりも入ってますけど(笑)。楽しかったです。

小説から得られる癒し

心理描写が巧みな小説。一体どうやったらこんな繊細で克明な描写ができるのだろう、と思わずため息が出てしまうようなそれをコレクションすることが、最近のマイブームです。日常のささいな出来事をクローズアップしたものから、世界を揺るがす大事件を八面六臂の大活躍で解決するものに至るまで、「これは」というものを特定の書棚に詰めています。
内容の大筋はどうであれ、ちょっと憂鬱でセンシティブな気分になったときに読むと、何だか救われる気がするんですね。ささくれ立った心の襞を、時に優しく撫で、時に激しく揺さぶる……そんな小説たちです。まるで登場人物たちを始めとする全ての構成要素が、私の心に寄り添ってくれているような心地になるのです。うまく説明できないのですが。
小説を読むことで様々な世界や人生を追体験できる――と言った人がいます。心理描写が巧みな小説ならば、それだけリアリティのある感情を追体験させてくれる、といったところでしょうか。
【癒し】には自分の感情を【感じ切る】ことが必要不可欠だとも、どこかの心理学の本で読んだことがあります。もしかしたら私は、物語の力を借りることで、無意識のうちに封じ込めていたドロドロしたもの――押さえ切れなくなると気分を憂鬱にさせる――を解放してもらっているのかもしれません。